最終更新日:2017/ 9/ 1(金) 16:08:30
論文「国際問題評論家の対外認識:稲原勝治と米田実」
書誌情報
- 名称:
- 国際問題評論家の対外認識:稲原勝治と米田実
- 種別:
- 論文(単行本に収録されたもの)
- 単著/共著の別:
- 単著
- 収録書籍:
- 萩原稔・伊藤信哉編『近代日本の対外認識 II』彩流社
- 発行年月:
- 2017年8月
- ISBN:
- 9784779123245
- ページ数:
- 153―196頁(44頁)
概要
1.論文の要旨
本章は稲原勝治と米田実といふ、20世紀前半の日本を代表する「国際問題評論家」を取り上げ、その対外認識の特徴を明かにするものである。検討の対象とするのは1919年から29年までで、彼らが外交専門誌『外交時報』や『国際知識』に発表した論説を分析することで、ふたりの対外認識がどのような特徴をもち、時代を経てどう変遷していつたのか、さらにはふたりの対外認識にはどのやうな相違が見られるのかを、解明している。稲原と米田は生年も近く、ともに世紀転換期のアメリカで大学教育を受け、帰国後に朝日新聞社で外報部長やロンドン特派員を務めた点で、経歴的には類似した人物である。ところが彼らが発表した論説を見てみると、稲原が当時の国際関係を「対立」を軸に理解したのに対し、米田は「協調」こそが世界の趨勢であると捉へてゐた。そのため、国際連盟や不戦条約などに対する理解は対照的であり、また日本が置かれた国際的地位についても、まつたく異る捉へ方をしてゐた。本章は、ふたりが発表した論説を縦横に引用しつつ、これらの相違点を明かにしてゐる(同書「総論」9―10頁より一部の表現を改変して引用)。
2.論文の目次
- 1 「国際問題評論」の登場
- 2 協調か孤立か:1919~24年
- 3 政党内閣の時代:1925~29年
- 4 国際問題評論家の役割
正誤表・補足情報
いまのところ誤記や誤植は見つかつてゐません。なにかお気づきの点がありましたら、ご一報いただけると幸です。
入手・閲覧方法
購入方法
本書(ISBN 9784779123245)は、大学生協や一般の書店、オンライン書店・古書店などで購入できるやうです。
閲覧方法
各地の図書館(大学図書館・公共図書館)で閲覧できます。下記のリンク先から検索してみてください。
- 国公私立大学図書館(Cinii Books)→検索結果(第1巻・2巻の所蔵状況が一括して示されますので注意)
- 全国公共図書館(国会図書館サーチ)→検索結果
全文データ
商業出版物に収録された論文ですので、当分の間、こちらで全文データを公開する予定はありません。上記の図書館にて紙媒体をご利用下さい。
参考文献リスト
(現在作成中です)
関連リンク
研究関係>対外認識論>これまでの研究成果をご覧ください。