最終更新日:2024/ 4/ 2(火) 08:37:21
政治学入門のページ
受講生専用ページ
配布物や板書データ、ミニテストの問題や課題レポート用紙、過去のレポートの受理状況などは、受講生専用ページから入手できます。
※受講生への連絡や告知は更新情報のページの方に掲出しますので、そちらのチェックも怠らないでください。
講義の概要
(0)はじめに【重要】
「政治学入門」は、カリキュラムの上では単一の法政専門科目(4単位)ですが、3人の教員(遠藤・甲斐・伊藤)が講義を分担します。各教員の講義は独立して進められ、成績評価も個別に行ひますが、最終的な評価は、3人の評価の平均をもつて定め、まとめて4単位を認定します。ただし、それぞれの教員のいづれかで、最終試験の受験資格を喪失したり、最終試験を欠席した場合、他のふたりの成績に関らず「政治学入門」全体の成績も「F(無資格または試験欠席)」となります。
このウェブサイトの以下の記述は、「政治学入門」全体に関するものと、伊藤が担当する部分(6月25日以降)に関するものが混在してゐますので、注意してください。また、他の教員の担当部分については、それぞれの最初の講義(第1回・第11回)で直接説明がありますから、そちらを必ず聴いてください。
(1)サブタイトル
政治学とは「なにを」「いかに」分析する学問なのか
(2)講義のテーマと目的
この講義では第1に、法学部で政治学系の科目(政治学・行政学・国際政治・政治思想史など)を履修する前提となる「知識」と「考へ方」を身につけることをめざします。
また第2の目的として、政治学系の科目の履修に不可欠な「論理的な記述(論述)」の技法について、実地練習を繰返し、体得することをめざします。
(3)到達目標
本講義の到達目標は上述の通り、これから4年間で、法学部で政治学系の科目を履修する前提となる「知識」と「考へ方」を身につけることと、それらの知識や考へ方を言語化し表現する能力、すなはち言語や文章の運用能力(論述の技法)を体得することです。最終的な単位の認定も、これらの知識や考へ方が身についてゐるか、またそれらを文章として表現できるかを測定したうへで判断します。
(4)講義の内容(本項以下は、すべて伊藤が担当する後半部分〔第16回ー第30回講義〕についての説明です)
この講義は、以下の2つの内容から構成されます。
A.「政治権力論」「政治行動論」「政治外交史」「国際政治学」の見方や考へ方に関する説明
政治学入門の21回目以降を担当する教員(伊藤)は、松山大学で法政専門科目の「政治外交史Ⅰ/II」と「国際政治」を担当してゐます。そのため、2年次以降でこれらの科目を履修する手がかりとして、その「見方」や「考へ方」の初歩につき、トピックを絞つて講義します。なほ担当する最初(第21回目)の講義で「講義ガイダンス」を実施し、また最終回では、それまでの講義を総括したうへで「大学で政治学を学ぶ意味」について、お話しします。
- 第21回:講義ガイダンス―講義の目的・方法・内容・成績評価
- 第22回:政治学と法律学の相違点
- 第23回:政治学系記述答案・レポートの作成技法(1)―答案構成編
- 第24回:政治学系記述答案・レポートの作成技法(2)―答案執筆編
- 第25回:政治外交史入門(1)―近代日本の歴史をどう認識するか
- 第26回:政治外交史入門(2)―政治の民主化と外交
- 第27回:政治外交史入門(3)―近代日本の政治家(原敬と近衛文麿)
- 第28回:国際政治入門(1)―主権国家システムの特徴
- 第29回:国際政治入門(2)―集団的安全保障と集団的自衛権
- 第30回:国際政治入門(3)―国際理論の諸類型
B.さまざまな政治問題(時事問題)に対する解説と分析
「政治学的なものの考へ方」について、具体的な事例を通じて理解を深めるため、時々の話題を、適宜取り上げます。基礎的なところから噛み砕いて説明するつもりですが、理解をより深めるために、ニュース(政治/国際分野)には毎日、かならず目を通してください。
C.政治学のレポートや記述答案の書き方についての実習
この講義を受講するみなさんは、大学で課されるレポートや記述答案の書き方について、ほとんど知識がないはずです。そこで具体的なルールを教授するほか、実際に模擬答案を書くなどして、答案作成の技術を身につけてもらひます。
(5)講義の進め方
この講義は「オンデマンドを活用した反転授業」の形式を採ります。
- 教員は事前に「予習用ビデオ(90分から120分)」を録画し、Youtubeで公開します。受講生のみなさんは「講義レジュメ」をみながら、都合のよい時間にそちらを視聴してください。
- 講義を視聴し終つたら「受講生専用ページ」から「確認テスト(正誤選択式)」と「課題レポート(記述式)」をダウンロードし、取り組んでください。
- 「確認テスト」は定められた期限までに、Google Form経由で回答してください。
- 「課題レポート(800―2000字)」は、期限までに教員に提出(送信)してください。このレポートの受理をもつて「出席」とみなします。
- 火曜2限(10:15―11:45)と水曜4限(14:15―15:45)を「質疑応答日」とし、課題レポートに書かれた質問や感想、提案などに答へるほか、確認テストについて解説し、さらに課題レポートのうち、いくつか重要なものをとりあげて添削します。
つまり、この講義の中心は「あらかじめビデオを視聴し学習するところ」にあり、講義当日はその補完となります。そのため、ビデオを見ないで講義に出席したところで、まつたく授業についていけませんから、「予習」は怠らないやうにしてください。
(6)休講と補講について
いまのところ、休講/補講の予定はありません。実施する場合は、更新情報のページに掲出します。
(7)教科書および参考書
この講義では教科書は使用しません。参考書については、講義のなかで適宜紹介します。
(8)注意事項
- 質疑応答はハイブリッド形式で実施します。体調不良などで対面講義に参加できない学生は、自宅などからオンラインによる同時中継を視聴するか、あとでオンデマンド録画を視聴しておいてください。
- 質疑応答の時間は私語厳禁とします。また休憩時間以外の入退室も禁止します(緊急の場合を除く)。
- 質疑応答日に出席はとりません。課外活動や教育実習などによる「公欠」は、所定の部署に届けてください(ただし、提出しなくても成績評価には影響しません)。
- この科目では、開講後に、皆さんの知識量や理解度を判断しながら、講義内容の疎密および説明の深浅を調節します。したがつて昨年までと同様のペースで講義が進むとはかぎりません。
- そのほかの注意事項については、最初の講義で説明します。
講義に関する質問
- 講義に関する質問は、課題レポートの「感想・質問・提案」欄か、松大UNIPAの「授業Q&A」より受けつけます。
- それ以外の(個人的な)質問や連絡はEメイルで受けつけます。はじめてメイルする学生は、あらかじめ「大学教員へのメールの書き方(京都女子大学江口聡先生のページ)」と「メールを書くときにはここに注意(慶応義塾大学松岡和美先生のページ)」を熟読してください。
成績評価
- 課題レポート(全8回)については、1回受理されるごとに2点または8点を付与します(64点満点)。
- 第30回の課題レポートを「最終レポート」と位置づけ、50点満点で評価します。
- 単位認定の条件は、課題レポートで16点以上を得ることと、最終レポートが受理されることです。
- これ以上の詳細な成績評価基準については、最初の講義で説明します。
担当教員
担当教員に関する情報は制作者情報のページに掲出してあります。